概 要
平成18年度から剣道級位審査に従来からの実技(切り返し・地稽古)に加え、実技合格者に木刀による剣道基本技稽古法を課し、合否判定を行うこととしました。
審査順序
1 実技 1級・2級(切り返し・地稽古) 3級(切り返し、基本打ち:面→小手→胴→小手・面)
2 木刀による剣道基本技稽古法
※「木刀による剣道基本技稽古法」は実技(切り返し・地稽古/基本打ち)合格者について行います。
「木刀による基本技稽古法」審査要領
1目的
「竹刀は日本刀」であるとの観念を理解させ、かつ木刀の操作によって剣道の基本技を習得させ、更に応用技への発展を可能にさせると共に日本剣道形への移行を容易にさせることを目的とします。
2受審対象者
実技(切り返し、地稽古/基本打ち)合格者とします。
3 審査対象技
木刀による剣道基本技稽古法は下記の中から審査当日3本を指定して実施する。
3級は基本1~基本4
2級は基本1~基本6
1級は基本1~基本9
4服装等
(1)服装-剣道着、袴に垂れを装着した服装とします。
(2)木刀-受審者の技量、体格に応じたものとします。
5実施要領
(1)2名1組で、審査員に向かって右側の者を「元立ち」、左側の者を「掛り手」とし、指定された基本技を「掛り手」が全て終了した後、「元立ち」「掛り手」をその場で交代し、同様技を実施します。
(2)1回の審査は、原則として3~4組とします。
(3)立会前後の座礼は、あらかじめ待機場所に於いて実施します。
(4)立会人の号令(正面に礼、始め、基本1、基本2等)で実施します。
(5)事故防止に充分配慮し、場内を広く確保します。
6審査上の着眼点
(1)構え
ア中段の構えは正しいか。(左こぶしの位置、剣先の高さ)
イ構えのとき方、相手の膝頭から3~6cm下で下段の構え程度に下がっているか。この時、剣先は相手の体からややはずれ、刃先は左斜め下を向いているか。
(2)目付け
相手の顔を中心に全体を見ているか。
(3)間合
ア立会の間合は、およそ9歩の距離で、3歩前進した際と技の終了した時点の間合は「横手あたりを交差」させる間合か。
イ打突の間合は「一足一刀の間合」で打突しているか。(個人の体格、技量等により若干の差がある)
(4)打突
ア充実した気勢で刃筋正しく「物打」で相手の部位を打突しているか。
イ打突の機会を的確に捉え、気合を込めて打突しているか。
(5)足さばき
足さばきは、送り足、すり足で行っているか。
(6)掛け声
打突時の「コテ」「メン」「ドウ」の呼称に、元気のある発声をしているか。
(7)残心
打突後は、油断なく相手に正対し、充分な残心を示しているか。
その他
「基本技稽古法」が不合格の場合は、次回審査は、「実技」審査から受審することになります。